●はじめに
このページでは、薬剤散布について説明します 。
●丈夫に育てる!
薬剤は病害虫に対して非常に効果的ですが、薬害の恐れがあるなどリスクも伴います。
そのため、できるだけ散布も少なくて済むように、育て方から気をつけていきましょう。
1:できるだけ日光に当て、風通しも良くする。
→病原菌は暗く風通りの悪いところが大好きです。
3:チッソ過多にならないように、リン酸やカリとのバランスをとり、過肥にしない。
→チッソ過多になると、縁枯れします。
4:微生物の多い土で健康に育てる。また、木酢や竹酢液を散布したり土壌灌注をする。
→肥よくな土は菊の健康の源です。
5:土はねを防ぐために、不織布・わら等を敷く。
→葉に土がつくと、そこから菌が繁殖したりします。
●薬剤散布はタイミング・時期を見計らって!
薬剤散布は夕方に、風のない時に散布するのがベストです。夕方である理由は気温が高いと
薬害が発生する可能性が高くなるからです。また、風は近所などへ飛散するのを防ぐためです。
念のため、散布する前に連絡しておくとトラブル回避なるでしょう。
1:活動前に防除を
1月に越冬している病原菌や害虫を駆除してしまえば、春からの発生が非常に少なくすみます。
オススメは石灰硫黄剤を80倍と濃いめにして菊以外にも容器や棚にかけておくことです。
様々な病原菌やカイガラムシ、ハダニに効果があるうえ、菊が半休眠状態なので薬害もでません。
2:梅雨に注意
病原菌は雨によって水分を吸収することにより目が覚めます。そのため、梅雨の時期あたりから
雨の日前後に殺菌剤、殺虫剤を散布しましょう。害虫の姿をが見えなくても油断は禁物です。
6月から月1回のペースで殺菌剤と殺虫剤を混合して散布するのがオススメです。
3:8月はダニ退治
高温になると病原菌は休眠します。その代りに、ハダニが発生するようになるので殺菌剤の代わりに
殺ダニ剤を散布するようにしましょう。
4:涼しくなれば再び病原菌対策!
涼しくなるころには、病原菌も再び目覚めて活動します。また、ハダニの警戒もまだ必要なためそれぞれ
殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤を混合して散布しましょう。
●薬剤散布の注意事項!
同じ農薬を使い続けると、病原菌や害虫、ハダニに耐性が付いてきます。最低でもそれぞれ3種類づつ
薬剤を準備し、ローテーションを行うと効果的に長く防除できます。また、最後の手段として一番効果の
あるものは使わずにいざという時まで取っておきましょう。
薬剤のかけ過ぎはかえって薬害となり、葉の周縁が枯れてしまいます。散布する際には、
病害虫の発生しやすい葉の裏側を中心にかけ、表面は軽くつく程度で大丈夫です。
薬剤の使用は、市販されている薬剤の注意事項をよく読んでご使用ください。
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